数字を扱う仕事だけには就きたくないと思っていたのに
何の偶然か(今はその意味がわかります・笑)証券会社に入社することに。
仕事は親が言う「腰掛け的な仕事(結婚退職の意味)」だと思い込んでいましたが
働くのは一生続けたいと思い始めていたので1日の3分の1を仕事に費やすのなら
自分の興味があるものにしようと気持ちに変化が出ました。
小さい頃から「誰のおかげでご飯が食べられると思っているの?」という
恩着せがましさに嫌気がさしていたこと、自分で稼ぐということは
経済的・精神的に自由になれることでもあったのです。
そこで改めて自分の「好き」を考え直してみると「食べること」が思いつきました。
ということで、「食」にまつわる仕事を探そう!と意気込みます。
そんな矢先、たまたま見た雑誌で「フードコーディネータースクール第2期生募集」という
案内を見つけました。費用は80万円。社会人2年目にはなかなかの値段です。
締め切りは3日後。社内預金を換金するには4営業日かかります。
親に頼み込んでギリギリ最終日には入金完了。
見つけてから申し込みまで我ながらものすごいスピードでした。
学校は恵比寿にあり、会社は千葉県の柏。約1時間かかります。
週1回のクラスが1年間あったような(記憶が・・・)。
上司にも掛け合って繁忙期は仕事を優先するということで
クラスのある日は終業の合図と共にダッシュ。
このスクールでは広く浅く「食」に関する様々な仕事をしている方達の
仕事の話を聞いたり時には現場に行って見学したりするものでした。
先生には
・山本益博氏
・料理研究家 小林カツ代先生
・周富徳氏 をはじめとするテレビでもお馴染みの方達や
日本料理のお店をされていたり、映画のフードスタイリストやテーブルコーディネーター
料理写真家、陶芸家、ケータリングを仕事としてされているその道の一流の方々ばかり。
本当に幅広く「食」にまつわる仕事にどんなものがあるのかを知ることができました。
今でも覚えている一番嫌だったのは「うずら」を調理する、という課題のクラス。
毛をむしっただけの首がついている状態のうずらをさばくところからというのは
鳥が苦手な私には本当に苦痛でしかなかったです。
とりあえずさばいて(切って?)焼くだけというお粗末さ・・・(笑)
ここで学んだ食に関する仕事の中で進んでみたいと思えるものはありませんでしたが
この頃勉強と称してあちこち食べ歩きをしたのはいい思い出です。
やりたいことはやってみないとわからないので、プロの方達のお仕事を
垣間見れたことはとても良い体験になったのでした。
※写真はイメージです